2019年自動車保険を更新する方必読!自動車保険改定で保険料が8%下がる!?
保険事業部です。
自然災害が多かった2018年が終わろうとしています。日頃意識することの少なかった保険の必要性について感じられた方も多かったのではないでしょうか。2019年、保険の新たな動きとしては自動車保険の改定があります。自動車保険は1年毎に更新する方が多いと思いますが、その内容を知らないと無駄な保険料を支払うことにもなりかねません。そこで今回は、大手損保を中心とした自動車保険の改定内容についてお話したいと思います。
1.家族限定は廃止、本人限定を新設
自動車保険(任意保険)では、運転者を限定することでリスクを減らし、保険料を安くすることができます。その保険料については、保険会社が世帯構成やライフスタイル等を参考に決めています。今回の改定の背景には、これらの環境変化があったようです。
具体的には、運転者の範囲を「家族限定」にしていた契約が「本人・配偶者限定」に移行していること、「限定なし」と「家族限定」との違いである「他人(家族以外の者)」に自動車を貸す機会が減少したといったことが挙げられます。まずは、運転者の範囲別に見てみましょう。
(1)家族限定とは
現状「家族限定」は、ほとんど全ての保険会社が採用しています。記名被保険者、記名被保険者の配偶者、記名被保険者又は配偶者の同居の親族、記名被保険者又は配偶者の別居の未婚の子が運転者の範囲となっています。大手損保を中心に、これが廃止となります。
(2)本人・配偶者限定とは
「本人・配偶者限定」は、記名被保険者と、その配偶者(内縁を含む)のみを対象とするものです。運転者の範囲は、「本人限定」の次に狭いため、保険料の割引があります。
(3)本人限定(新設)とは
今回新設されるもので、運転者を記名被保険者のみとするものです。運転者が一人だけですので、保険料は最も割安となります。
従って、2019年からは、保険料が高い順に「限定なし」「本人・配偶者限定」「本人限定」となります。
2.割引率見直しの動き
では次に、「家族限定」が廃止になった後、割引率がどのようになるか見てみましょう。
(1)1%の割引は無くなる
これまでの「家族限定」の割引率は一律1%でした。例えば、年間保険料を7万円とすると700円です。この割引が無くなります。その代わりに「本人・配偶者限定」を適用すれば、保険料は安くなります。これを利用できないと、この例では年間700円の保険料が上がることになります。
(2)本人・配偶者限定の割引率は6%に
「本人・配偶者限定」の割引率も変更になります。今までは一律7%でしたが6%に下がります。「本人限定」が新設されることで、割引率に差をつける必要があるためと思われます。
(3)本人限定の割引率は7%か8%
新設される「本人限定」の割引率は、保険会社ごとで異なります。大手では7%又は8%となるようです。ただし、「家族限定」を廃止しても「本人限定」を新設しない保険会社もあります。その場合は、「限定なし」又は「本人・配偶者限定」に入るか、「本人限定」に加入したい時には、他社に乗り換える必要があります。
3.運転者限定以外の割引もある
このように、改定の概要を見てきましたが、運転者限定以外の割引もあります。代表的なものは次の通りです。これらを利用できれば、さらに保険料の節約ができます。
(1)新車割引
初度登録から一定期間内の自動車が対象です。今回、新車割引の適用期間を拡大する保険会社もあります。
(2)ゴールド免許割引
始期日時点で記名被保険者がゴールド免許を所有している場合の割引です。今回、割引率を引き上げたり、本人限定とセットの場合、割引率を拡大する保険会社も出ています。
(3)ECOカー(先進環境対策車)割引
ハイブリッド車や電気自動車等で一定の型式に該当する場合、初度登録の翌月から一定期間保険料が割引となるものです。
この他にも、年齢制限を組み合わせることや、保険会社により違いはありますが、1日単位の自動車保険割引や福祉車両割引、セカンドカー割引などを選ぶことで保険料を安くすることができます。ASV(先進安全自動車)割引については、2018年7月13日の記事「自動車保険の保険料が安くなる!ASV割引とは?」でお話した通りです。
なお、親が主に運転し、子供の利用頻度が低ければ「本人限定」を選び、子供が乗る場合に1日単位の自動車保険を利用するとお得になる場合があります。
(注)1日単位の自動車保険については、保険事業部代理店ページからスマートフォンでお申込みができます。
4.まとめ
いかがでしたか。今回は、2019年からの自動車保険改定の動きについてお話しました。ポイントは次の通りです。
(1)今回のポイント
・家族限定割引は廃止、本人限定割引が新設される動き
・「本人限定」は7%か8%の割引
・運転者限定以外の割引にも注目したい
(2)最後に
先進自動車技術の進歩や人口構成の変化等に伴い、自動車保険の内容は改定されていきます。今後も制度の変更には注意が必要ですね。なお、今回お話した以外にも、自動車保険料を安くする方法は幾つかあります。自分のカーライフに合った保険料となっているか試算してみるのも良いでしょう。詳しくお知りになりたい方は、安心できる専門家に相談することをお勧めします。
私たちのまわりには様々なリスクがあります。どんなリスクがあるか、どんな補償(保障)を付けるべきか、その都度アドバイスできるパートナーが必要ではないでしょうか。損害保険も、生命保険も、保険のことなら保険事業部へ。
【保険事業部】受付時間 9:00~17:00(土・日・祝日休み)
【保険事業部】受付時間 9:00~17:00(土・日・祝日休み)