寒波到来の前に読んでおきたい水道や給湯器の凍結対策やるべきこと、やってはいけないことのポイント3点
- 2017年1月11日
- 賃貸のQ&Aと生活情報, 賃貸マンションで暮らす, 賃貸管理
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賃貸マンションを管理していますと天気の変動に敏感になってきます。特に「台風」や「集中豪雨」「落雷」、「寒波」「降雪」などは、直接的に建物や入居者の皆様の生活に大きく支障をきたす要因にもなりますので注意を払っていかなければなりません。
冬の時期の「寒波」は、水道管や給湯器の「凍結」をもたらします。一人暮らしで寒い中、お水やお湯が使えないという不便な状況を極力回避できるように対策を施したいものです。
凍結したのかも?
冬場の外気温が低いとき、給湯器からお湯も水も出なくなった場合は給湯器の凍結の可能性があります
同じように、水道から水が出ない場合は給水管の凍結の可能性があります
外気にふれる場所、あるいは外気と温度差のない場所にある給水管、給湯器は、低温注意報が発令されたり、冷え込みが厳しいときなど、温度条件によって凍結する可能性が高くなります。
凍結するとお湯が出ない(水が出ない)、給水管が破裂する、給湯器が壊れるなどの不具合が発生しますので凍結させないように事前に予防することが大切になってきます。
賃貸マンションの入居者様は、凍結があったら、まず管理会社へお電話ください。
最近の給湯器には凍結防止ヒーターが装備されています
給湯器は気温が凍結する温度に近くなると、凍結予防ヒーターや循環ポンプの作動などで凍結予防をする機能が装備されているものもあります。(長期不在時にブレーカーを落とすと凍結防止機能が作動しなくなる場合があります。お部屋の給湯器の型番をご確認下さい。)
ただし、凍結予防ヒーターは機器内の保温を行いますが配管、バルブの凍結予防はできませんので、給湯栓から水を流すなどの予防措置が別途必要です。
ポイントその1:「予防」をしましょう
※実行前に給湯器メーカーのホームページで確認しましょう(下記ポイント3「給湯器メーカーの情報を確認しましょう」をご参照ください)
給湯栓から水を流す
①給湯器のすべてのリモコンを「切」の状態にする
②給湯栓から少量の水を流した状態にする
給湯栓の蛇口から流れている水が約4㎜程度の太さになるようにする
③水量が不安定になる場合があるので30分後にもう一度確認する
注意!流した水にも水道代がかかりますので、必要な時にだけ実施するようにしてください
ポイントその2:やってはいけないことを確認しましょう
部屋のブレーカーを「切」にしないでください
長期の不在などで、待機電力の節約のために、ブレーカーを切ったりする場合もありますが、冬期の場合、給湯器の凍結防止ヒーターへの通電が止まってしまい、給湯器が凍結する可能性があります。
給湯器側で凍結防止ヒーターの通電を確保するために、冬期の外出時にはブレーカーを「切」にしないでください
凍結した給水管に熱湯をかけないでください
熱湯による急激な温度変化で膨張し、管が破裂する場合があります。
給水元栓が回るのに水が出ない場合は、水道管が凍結している可能性があります。できるだけ、気温の上昇によって自然に解凍するのを待つことをおすすめします。
給水元栓が凍結している場合は該当箇所をタオルで巻いてから、30℃~40℃のぬるいお湯をかけるようにします。水が流れるようになったら、ポイントその1で開けていた給湯栓を閉めて下さい。
また、機器や電気
水道管やバルブを濡れたまま放置すると再凍結の可能性がありますので、濡れた箇所は必ず乾いたぞうきんなどで拭いてください。
ポイントその3:給湯器メーカーの情報を確認しましょう
ノーリツ : 冬季の給湯機器の破損・故障にご注意ください
http://www.noritz.co.jp/product/aftersupport/faq/season02.html
リンナイ : 給湯器の凍結について
http://rinnai.jp/rinnai_life/topics/freeze/
パロマ : 寒冷地での凍結について
https://www.paloma.co.jp/support/faq/category.php?cat01_id=3&cat02_id=5&cat03_id=26
まとめ
まずは、事前に凍結防止の予防方法を確認して、寒波が来る前に予防をすることが大切です
凍結してしまった場合は管理会社へご一報ください。