2017年 マイナス金利で生命保険料が値上げ!? 知っておきたい3つのポイント | ユニヴログ

2017年 マイナス金利で生命保険料が値上げ!? 知っておきたい3つのポイント

保険事業部です。

2016年2月からマイナス金利政策が導入され、徐々に私たちの生活にも影響が出はじめています。住宅ローン金利や、預金金利が下げられていますが、生命保険についても動きが見られます。今後、マイナス金利は私たちの生活にどのような影響を与えるのでしょうか。これからの動きを知っておくことは大切ですね。今回は、マイナス金利と生命保険についてお話したいと思います。そもそもマイナス金利とは・・・?。

 

マイナス金利とは? そのメリット、デメリット

(1)マイナス金利とは

マイナス金利とは、ひとことで言えば、銀行と日本銀行との間の話になります。銀行は、預金を守るために一定額を日本銀行に預けています。その一定額のことを「法定準備金」といいます。銀行は、法定準備金を超えて日銀に預けたお金について利息をもらっていますが、マイナス金利の場合、利息を支払うことになります。そのため、銀行は日本銀行にお金を預けようとしなくなるわけです。その結果、銀行は民間の企業などにお金をより多く借りてもらおうとするため金利が下がり、企業はお金を借りやすくなり、経済活動が活発になるというわけです。必ずしも思惑通りには行きませんが、日銀にはこのような狙いがあるわけです。ですので、マイナス金利によって、個人が預けている預金自体が減るわけではありません。

 

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(2)メリット

私たちにとって、マイナス金利のメリットとしては、お金を借りるときに有利になるということがあげられます。例えば、住宅ローンや車のローンなどです。銀行は、日本銀行から貰っていた利息がなくなるため、その分を、低い金利でも多くの人に貸し出そうとするからです。住宅や車が売れるようになれば、その他の業界にも良い影響が広がる可能性があります。

 

(3)デメリット

マイナス金利のデメリットとしては、銀行預金の利息が今以上に少なくなるということです。先ほど、個人の預金自体が減るわけではありませんと言いましたが、これからも銀行は預金金利の引き下げを行う可能性がありますので、利息の額は減るかもしれません。また、金利が低くなると、金融機関にとっては、手持ち資金の運用が難しくなるため、保険や投資商品の中で、高い利回りの商品を提供し難くなるということもデメリットとしてあげられます。

 

2.生命保険への影響

(1)保険料の決まり方

そもそも生命保険料は、どのように決まるのでしょうか。大まかに言うと、保険会社が保険料を決めるときには、次の3つの指標を使っています。

① 予定死亡率

保険料や責任準備金の計算に使用する死亡率の ことです。 生命表(性別、年齢別に生存率、死亡率、平均余命などを示した表)をもとにして、性別、年齢別に算出されます。

② 予定利率

契約者に約束する運用利回りのことです。高いほど保険料が安くなり、低いほど保険料が高くなります。

③ 予定事業費率

保険会社が保険事業を運営 する上で必要となる事業費を予測し、保険料に組み入れる割合のことです。

 

保険会社は、これら3つの指標をもとに準備金を貯え、保険金を支払っていますが、このとき問題となるのが「予定利率」です。保険会社は、契約者から集めた保険料を、将来の保険金支払いに備えるため、比較的安全な資産である国債を中心として運用をしています。しかし、マイナス金利政策によって、国債の利回りが下がり続け、運用益が減少することになりました。その結果、減少した運用益を補うため、保険料を値上げすることにしたわけです。

 

(2)保険商品への影響

それでは、今後影響を受けやすいと思われる保険商品と、その内容について見てみましょう。主なものは次の通りです。

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3.知っておきたい3つのポイント

このようにマイナス金利の概要と、生命保険商品への影響についてお話しました。今後のポイントとしては次の3つです。

(1)マイナス金利の影響が大きい保険商品を知ること

貯蓄型の保険は保険料が上がる可能性がありますが、保険料だけにとらわれてはいけません。配当等も含めた総合的な視点が必要です。長く付き合いたい商品、保険会社があれば、それを選んだ方が満足度が高くなる場合もあります。生命保険各社の動きとしては、2015年は一時払終身保険が好調でしたが、2016年は貯蓄型保険の販売停止や販売抑制が進んでおり、2017年もこの流れが続きそうです。

 

(2)既に入っている生命保険の内容を理解すること

すでに加入している生命保険の保険料がマイナス金利の影響で上がることはありません。ご安心を。利率固定の保険は当然ですが、利率変動型終身保険(アカウント型等)の場合でも最低金利は保障されています。その他、受取額が決められているものについては問題ありません。いま、自分が入っている保険の内容、返戻金があったかどうか覚えていないという方はおられませんか。再度、自分の保険の内容を理解しておくことが必要です。

 

(3)わからない点については、専門家や詳しい人に相談すること

保険の内容がわからない、今の自分に適しているのかわからないという方は、この機会に専門家に相談することも必要かもしれません。自分の保険がマイナス金利の影響を受けるのかを確認しておきましょう。専門家に相談することで、自分に合った保険や、保険料を減らすアドバイスを受けることができます。マイナス金利の環境であるからこそ、今まで気づかなかった点が見えるかもしれません。

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4.まとめ

「マイナス金利」、今までは聞きなれない言葉でしたが、私たちの生活への影響について簡単にお話しました。2017年も低金利の状況は続きそうです。そうすると、新年から4月に向けては新しい保険料が適用されると思われます。ただ、外部環境が変化しても、価格だけにとらわれることなく、生涯設計を見据えたうえで判断することが重要です。その際、今回お話した内容を知っておくとと便利です。駆け込み契約は避け、ご家族とも良く相談検討したうえで、「何のための保険か」という点に立ち戻って考えたいものです。ぜひこの機会に、既に加入されている生命保険の内容についてご確認されることをお勧め致します。

 

私たちのまわりには様々なリスクがあります。どんなリスクがあるか、どんな保障(補償)を付けるべきか、その都度アドバイスできるパートナーが必要ではないでしょうか。損害保険も、生命保険も、保険のことなら保険事業部へ。

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